【福岡/筑後市】藍と絣の奥深さに触れる入門コース
藍染手織りの久留米絣
池田絣工房の見学と藍染体験(1.5時間)
池田絣工房の藍甕 photo: Koichiro Fujimoto
藍甕で布を染める photo: Koichiro Fujimoto
池田絣工房の藍甕 photo: Koichiro Fujimoto
ガラス張りのオープン工房 photo: Koichiro Fujimoto
染める前のトートバッグと染めの一例
福岡県南部で200年以上織られている久留米絣。筑後市にある池田絣工房は、藍染手織りの伝統的な製法を続けてきた数少ない織元の一つです。このプログラムでは、池田絣工房の4代目・池田大悟さんに久留米絣の技法や歴史の解説とともに工房を案内いただいたあと、工房の藍甕(あいがめ)を使い、藍染体験を行います。板締めや絞りなどの防染技術を教わりながら、お好みの模様や色合いで"うなぎの寝床"のオリジナルトートバッグを藍染!ご自宅にある手ぬぐいや洋服などの染め直しの持ち込みも可能です(金額は持ち込み品により変動します)。まずは気軽に、久留米絣や藍染を体験してみたい方におすすめの入門コースです。
- ● 藍染手織りの伝統的な久留米絣の技法を見学することができます
- ● 藍の発酵と、美しい色の変化を体感することができます
- ● "うなぎの寝床"トートバッグか、お持ち込みの布を、好きながらや模様に染めることができます
- ● 作り手と直接話すことができるので、久留米絣の理解が深まります
- ● 体験のあとは池田絣工房の反物や生地を使った絣製品の購入も可能です
- 池田 大悟 Daigo Ikeda久留米かすり 池田絣工房 4代目
- 福岡県筑後市で、藍染手織りの久留米絣を100年以上織り続けてきた織元の4代目。大学卒業後は明太子のやまやで営業マンとして従事、その後タオル屋に転職して商品開発、品質、工場管理など行う。伝統的な久留米絣の布を次世代に残していくべく、生産体制や販売の仕組みの更新にも取り組み、伝統にとらわれず様々な取り組みを行っている。photo:Koichiro Fujimoto
Column
日本三大絣のひとつ・久留米絣(くるめかすり)
絣(かすり)とは、織物の技法の一つ。前もって染め分けた糸を経糸(たていと)、緯糸(よこいと)、または両方に使用し、模様を表します。絣の技法はインドで発祥したと言われ、世界中に広まり、日本へは沖縄から全国へ伝わりました。久留米絣は旧久留米藩(広川・筑後・八女など)で織られる絣布で、1800年ごろ井上伝という少女が考案。現在20件弱の織元が残り、手織り藍染めの伝統的な技法から動力シャトル織機まで幅広く残っているのが特徴です。
池田絣工房の久留米絣
ガラス張りのオープン工房での新しい働き方・池田絣工房
もともと手織りの久留米絣の織元の多くでは、「出機(だしばた)さん」と呼ばれる職人に、農閑期などに自宅で機織りをしてもらう仕組みで成り立っていました。しかし高齢化に加え、住宅事情の変化などで織機を家に置くことができない例も増え、出機さんは減少しています。そこで、池田絣工房では2017年に、ギャラリー兼ショップから見えるようガラス張りの作業場を作り、職人が自由な時間に出勤して好きなだけ絣を織り、出来高で買い取る仕組みを構築。ベテランから子育て中の女性まで、多くの職人が通い技術を継承しています。
池田絣工房のオープン工房
久留米絣に初めて触れる、入門者の方にもおすすめ!
この体験では、まず池田さんから久留米絣の歴史や技法のことをレクチャーしていただいたのち、ギャラリーで反物や生地も見せてもらいながら、職人さんたちが機織りをしている工房を見学します。30工程にも及ぶ複雑な工程で、完成まで3ヶ月かかる久留米絣は、なかなか1日で知り尽くすには難しい織物ですが、織元みずからが一通りの工程を解説することで、その技術をより深く学ぶことができます。藍染と防染の技術を学べるこの入門コースで、久留米絣の奥深い世界を知ってもらえたら嬉しいです。
久留米絣の反物
酸素にふれて色が変わる、魔法のように美しい藍の色
池田絣工房では国産のタデ藍を使った藍染を行っています。前半では、まず藍染体験の下準備を行います。過去のサンプルなども見せてもらいながら、板締め・絞り・折りなどの防染技法を組み合わせて、オリジナルの模様を考えてみてください。準備が出来次第、藍甕が並ぶ染め場へ移動します。藍の原料や発酵の仕組み、くくりのこと、糸のことなど教えていただきながら、藍染体験を行います。酸素に触れることで藍色に変わる色の変化を、体感できるのが何よりの醍醐味です。持ち込み品の藍染については、手ぬぐい程度の布であればお申し込みの料金内で実施いただけますが、それ以上の布・衣服の場合は追加料金を現地でお支払いください。photo: Koichiro Fujimoto
藍甕から取り出した瞬間、酸素にふれて緑から藍に変化
藍染め体験の流れ
- (1)布を水で濡らす
- 藍になじみやくなるよう、事前に布を濡らします。(糊などがついた布を持ち込んで染める場合は、事前にお湯につけるなどして糊を取った状態でお持ちください)
- (2)防染する
- 板締め・絞り・折りなど、さまざまな防染技法を組み合わせて、オリジナルの模様を考えてみてください。池田さんにもアドバイスをもらいながら完成させます。
- (3)染める
- 準備した布を持って、染め場へ移動。くくりや糸や藍の発酵などについて簡単にレクチャーしてもらった後に、いよいよ藍甕で染めていきます。
- (4)藍を酸素に触れさせる
- 藍甕から布を取り出し、絞って、藍を酸素に触れさせます。藍甕から取り出した瞬間、酸素にふれて布が緑から藍に変化します。何度も染めることで、より深い藍色へと変化していきます。
- (5)仕上げ
- 好きな色の濃さになったら、流水で洗い流し、水を絞り、干して完成です。
\ツアー参加者の声/
- ・普段できない新鮮な体験だった。思い思いのデザインで、非常に個性が溢れ、独創的な自分だけのトートバッグを完成させることができた。
- ・藍甕に自ら手を入れて体感できる楽しさがあった。前半のレクチャーと藍染体験が結びついて、感動すら覚えた。
コード |
GFCK01
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開催日 |
月〜日 14:00〜
※お問い合わせフォームよりご希望日をお送りください。空き状況を確認し、お返事します。
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所要時間 |
1.5時間
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スケジュール |
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13:50
- 池田絣工房ギャラリーに集合
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14:00
ギャラリー兼工房見学・レクチャー
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ギャラリーで池田絣工房の久留米絣の反物や作品をみながら、4代目の池田大悟さんによる、久留米絣の歴史や技法について解説を聞きます。職人さんたちが機織りをしている工房を見学します。
※土曜日、日曜日は工房に職人がいない場合があります。その場合は機のみの見学になります。
※コロナ感染対策として、工房はガラス越しの見学のみとなっている場合があります。
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14:20
藍染体験の下準備
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うなぎの寝床オリジナルトートバッグ、または、持ち込み品を藍染めします。
持ち込み品は、手ぬぐい程度の布であればお申し込みの料金内で実施いただけますが、それ以上の布・衣服の場合は追加料金を現地でお支払いください。
※追加料金(参考):シャツ・ショール+3000円)
※生地の厚さ・材質・形状によって料金が変わりますので、現地で判断となります。
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14:45
藍染体験
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藍甕で布を染めていきます。
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15:30
記念写真撮影
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完成した藍染のバッグとともに、お手持ちのカメラやスマートフォンにて、記念写真を撮影します。ご希望の方は生地、各種絣製品のお買い物が可能です。(現金・クレジットカード・PayPay・GoToトラベル「地域共通クーポン(紙・電子))
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対応言語 |
日本語
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催行人数 |
最小催行人数2人/最大催行人数6人
(6名以上の団体も受け入れ可能です。別途お問い合わせください)
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集合場所 |
- 久留米かすり 池田絣工房 ギャラリー
- 〒833-0056 福岡県筑後市久富1840
- ※集合場所までお車でお越しの際は、工房隣の池田絣工房専用駐車場にお停めください(看板が立っています)
- ※道を挟んでギャラリーと工房がありますが、集合場所はギャラリーの茶色の建物です。
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予約受付締切 |
体験10日前まで
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支払い方法 |
予約確定後お送りする申込みフォームより事前カード決済 (VISA、Master、Amex)
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服装 |
汚れても構わない服装・靴でお越しください。
腕のアクセサリーや時計などは体験中外していただきますので、ご了承ください。
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ご注意 |
- ●台風や大雨警報が発令された場合をのぞき、雨天の場合も開催します。
- ●掲載の写真は全てイメージです。また、訪問地は観光地ではないため、事情により工房で見られる工程が異なったり、機械が動いていない場合などもあります。
- ●小学生以下の方は、保護者等の同伴の上、ご参加可能です。ただし、駐車場や見学内でのケガ、事故等については一切責任を負えません。 特に見学の際は、保護者の方が機械等に触らぬように十分にご留意ください。
- ●ご参加の際は、国内旅行保険に加入されることをおすすめします。
- ●新型コロナウィルス感染状況等により円滑な実施が困難となった場合は催行を中止します。中止となった場合、旅行代金は全額ご返金いたします。
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キャンセルポリシー |
3日前〜前日の解除:料金の50%
当日の解除:料金の100%
無連絡の不参加・旅行開始後の解除:料金の100%
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